スペイサイドウイスキー概要
世界最大のウイスキー生産地域で、スコットランドの半数以上の蒸留所がスペイサイド地域に集まっています。世界で最も売れている2つのシングルモルトウイスキー、ザ・グレンリベットとグレンフィディックもスペイサイドウイスキーです。シングルモルトスコッチウイスキーの入門としても好まれます。
スペイサイドウイスキーの味や香りの特徴
スペイサイドウイスキーは他の地域に比べてピートが控えめで、豊富な果実味が特徴です。リンゴ、洋ナシ、蜂蜜、バニラ、ナッツ、スパイスなどの味と香りが特徴です。シェリー樽で熟成されるのが一般的です。
スペイサイドウイスキーの味を三行で表現
- フルーティー
- シェリー感
- ピート香少ない
ただしスペイサイドには50ほどの蒸留所がありフレーバーも豊富なため、一様に味の系統が同じであるとは言えません。蒸留所によってはピートウイスキーに回帰するといった動きもあります。
代表的なスペイサイドの蒸留所
チェックマークの蒸留所は特に有名。
- バルヴェニー(The Balvenie)
- グレンフィディック(Glenfiddich)
- グレンリベット(The Glenlivet)
- マッカラン(The Macallan)
- アベラワー(Aberlour)
- トミントール(Tomintoul)
- グレンマレイ(Glen Moray)
など。スペイサイドの蒸留所はまだまだたくさんあるので、さらに詳しくは以下の蒸留所一覧を参照してください。
→スコッチウイスキーの蒸留所一覧
スペイサイドウイスキー豆知識
「スペイサイド」の名前の由来とスペイ川
スペイサイドという名前はスペイ川から名づけられています。そのためスペイサイドと分類されるためには、スペイ川の近くで造られたウイスキーでなければなりません。また蒸留所がスペイ川、またはスペイ川に注ぐ泉や小川から水を得ている場合は、スペイサイドウイスキーとして分類されることがあります。
ピートへの回帰の動き
歴史的に、多くの蒸留所ではスピリッツの製造にピート大麦を使用していました。このスタイルは多くのスペイサイド蒸留所で見直されており、ベンロマックはスペイサイドのルーツに戻り、蒸留工程にピート大麦を取り入れていることで注目されています。
スペイサイドかハイランドか?
スペイサイド地域は、厳密には大きく括ったハイランドの中の一地域となります。そのため微妙な地域にある蒸留所はハイランドにあたるのか、スペイサイドにあたるのかということについてかつて議論がありました。ダルウィニーやマッカランなど、スペイサイドの有名な蒸留所の多くは今でもパッケージに「ハイランド」と表示されており、ウイスキーファンの間で混乱を招いていました。
この問題を解決するために、スペイサイド地域は「スコッチウイスキー規則2009(The Scotch Whisky Regulations 2009)」で定義されました。 この新しい規則の下では、これまでスペイサイドと思われていたグレンドロナック、アードモア、トマーティン、マクダフ、アンクノック、ロイヤルブラックラなどの蒸留所が正式にハイランドに分類されることになりました。
スペイサイドウイスキーを見てみる
スペイサイド
1 商品
スペイサイドウイスキーのページです。